【２歳・３歳の癇癪】冷静に対応する３つのポイントを伝授！

子供の成長段階において、２歳児は自我が芽生え、感情のコントロールが未熟であるため、癇癪を起こすことがよくあります。

しかし、これは一時的な現象であり、適切な対応とサポートを通じて、癇癪の頻度を減らすことができます。

この記事では、癇癪の原因・典型的な行動・対応方法、母親へのサポートに焦点を当てて、癇癪について詳しく説明します。

癇癪とは？

癇癪（かんしゃく）とは、主に幼児や子供が感情の制御が難しいために、怒りやイライラなどの感情を爆発的に表現する現象を指します。幼い子供は感情を適切にコントロールできないため、ストレスや欲求不満が原因で突然癇癪を起こすことがあります。

癇癪の典型的な症状
・泣き叫ぶ・激しい泣き声
・蹴ったり叩いたりする
・物を投げたり壊したりする
・無理やり地に座りつけられる
・過呼吸になる

泣き叫ぶ・激しい泣き声

子供が我慢できないほどの感情を抱えるため、激しい泣き声や叫び声を上げることがあります。

適切な対処法
→母親は冷静さを保ちながら子供の感情を理解しようと努めます。子供に対して「泣いているね」と声をかけることで、子供が感情を受け入れやすくなります。抱きしめたり、手を握ったりして、子供に安心感を与えることが大切です。

蹴ったり叩いたりする

子供が感情のままに身体的な行動に出ることがあります。他人や物を蹴ったり、叩いたりすることがあるかもしれません。

適切な対処法
→子供が暴力的な行動をとっている場合、母親は子供の安全を確保することが最優先です。子供が他者や自分自身を傷つけることを防ぐため、子供を安全な場所に移動させるか、必要に応じて抱きかかえることで暴力行為を制止します。

物を投げたり壊したりする

怒りやイライラが頂点に達すると、周囲の物を投げたり壊したりすることがあります。

適切な対処法
→子供が物を投げたり壊したりする行動は、感情の爆発によるものです。母親は子供に物を投げる行為をやめさせるように注意深く誘導します。代わりに、子供が感情を表現する方法としておもちゃや絵を使ってコミュニケーションを促すことが有効です。

無理やり地に座りつけられる

母親や周囲の大人が子供を落ち着かせるために、無理やり地に座らせたり抱きしめたりすることがあります。

適切な対処法
→子供が地に座りつけられることでより感情を高ぶらせる場合があります。母親は子供を強制的に座らせるのではなく、落ち着くまで自分のペースで時間をかけさせることが重要です。子供が自ら座るのを待つか、適切なコミュニケーションを通じて落ち着かせるように導きます。

過呼吸になる

癇癪が激しい場合、子供は過呼吸を起こすことがあります。息が荒くなり、苦しそうな状態になります。

適切な対処法
→過呼吸になった場合、母親は冷静さを保ちながら子供に対して深呼吸を促すことが大切です。母親自身がリラックスした様子を見せることで、子供に安心感を与えることができます。息を整えるために、子供と一緒に深呼吸を行いながらリラックスさせるように努めます。

癇癪は、子供の感情の発達と個性に関連しており、一時的なものであり成長段階の一部として考えられます。多くの場合、子供が感情のコントロールや社会的なスキルを学んでいくうちに、癇癪は次第に減少していきます。

重要な点は、母親が冷静さを保ち子供の感情を受け入れることです。感情を無理に抑えるのではなく、子供の感情を理解し、受け止めることで子供は安心し、癇癪の頻度が減ることがあります。

母親が積極的にコミュニケーションを取り、子供の感情を理解しサポートすることが大切です。

癇癪を起こしている時、どうすればいいの？

癇癪は、２歳の子供にとって非常に一般的な振る舞いであり、子供が自己制御能力をまだ十分に持っていないために起こることがあります。こうした振る舞いに対して冷静に対応し、子供が適切な方法で感情を表現できるようサポートすることが重要です。

以下に、癇癪に対処するための具体的な３つの方法をご紹介します。

１．冷静に対応する

子供が癇癪を起こしたときには、母親が冷静でいることが重要です。感情的にならず、怒ったり叱ったりするのではなく、落ち着いて対応しましょう。母親が冷静でいることで、子供は安心して感情を表現できる環境が整い、自己制御の発達を促進することができるでしょう。

また、冷静な対応は母親自身のストレスを軽減し、より建設的なコミュニケーションを築くことにもつながります。

冷静に対応するための５つのポイント
１．自分の感情を抑える
２．深呼吸やリラックスして心を落ち着かせる
３．少し離れて静かな場所で待ち、距離を取る
４．原因を考え、将来的な癇癪を予防する
５．長期的な視野を持ち、感情のコントロールをする子どもの成長を意識する

２．言葉で伝える

子供が２歳の段階では、言葉で感情を完全に表現することは難しいかもしれませんが、母親が感情を言葉で説明することで、子供の感情理解を促進することができます。言葉で感情を伝えることで、子供は自分の感情を認識し、他人の感情も理解する力を育むことができます。

言葉で伝える５つのポイント
１．質問を通じて感情を理解する
　　例）「怒っているの？」「悲しいの？」「嬉しいの？」といった質問を通じて、子供の感情を理解しようとする
２．感情の名前を教える
　　例）「これは怒りの気持ちだよ」「これは悲しい気持ちだね」と言ったりすることで、子供は感情とその名前の関連を理解しやすくなる
３．共感を示す
４．言葉で感情を伝える
　　例）「ママは嬉しいよ！」「ママはイライラしているけど、落ち着こうね」といった具体的な言葉で自分の感情を伝える
５．ジェスチャーや表情を使う

３．毎日のルーティンを意識する

毎日のルーティンやスケジュールは、子供の安心感や予測可能性を高めるのに非常に重要です。子供は環境が予測可能であることで、自己制御を促進し、不安やストレスを軽減することができます。特に２歳の子供はまだ自己制御が難しい段階であるため、規則正しいルーティンが役立ちます。

毎日のルーティンが子供の癇癪を起こしにくくする４つのポイント
１．定期的な活動…朝は特定の時間に起きて食事をとり、遊ぶ時間、昼寝の時間、夕食の時間などを一定に保つことで、子供は次に何が起こるかを予測でき、安心感を得ることができる
２．予告と伝達…子供に予定や変更を伝える
　　例）「今から遊ぼう」と伝える前に、おもちゃを片付けるように先に伝えると、子供は次の行動に移ることができる
３．睡眠と食事のルーティン…睡眠と食事の時間を一定に保つ
４．時間の余裕を持つ…急いで行動する必要がないと感じることで、子供のストレスが軽減され、癇癪を起こしにくくなる

癇癪を上手く付き合っていくために

幼児期の癇癪は成長の過程であるため、全ての癇癪を完全に防ぐことは難しいかもしれません。

しかし、理解し適切に対応することで、お子さんの癇癪の頻度を減らし、穏やかな環境を築くことができます。母親の愛情とサポートがお子さんの発達に寄り添い、より良い未来を築くことにつながることを忘れずに、共に成長していきましょう。