現在、東京ディズニーリゾートの年間パスポートは、コロナ禍に販売中止して以来、再開されていません。
コロナ禍により廃止された年間パスポートですが、USJや富士急などは年間パスポートが復活しています。
今後、年間パスポート復活の可能性はあるのかを元キャストが検討していきたいと思います。
年間パスポートとは?
年間パスポートとは、美術館・博物館などの展示施設や遊園地・水族館などのアミューズメント施設が発行する、1年間有効な入場券の通称です。
東京ディズニーリゾートでは、現在年間パスポート(年パス)の販売を中止していますが、販売休止前の値段は以下の通りでした。
区分 | 1パークのみ | 2パーク |
---|---|---|
大人・中人 | ¥68,000 | ¥99,000 |
小人 | ¥40,000 | ¥57,000 |
シニア | ¥58,000 | ¥85,000 |
1パークのみの年間パスポートは、東京ディズニーランドパスポートと東京ディズニーシーパスポートがあり、それぞれのパークを開園時間から閉園時間まで、いつでも入ることができました。
2パーク年間パスポートは、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを1年間、同日でも楽しめるチケットでした。
現在、大人の1デイパスポートは7,900円~10,900円です。現在の1デイパスポートで計算した場合、1パークのみの年間パスポートでは、最安値の場合9回、最高値の場合7回行けば元が取れる計算となります。
2パーク年間パスポートでは、最安値の場合13回、最高値の場合10回行けば元が取れる計算となります。
当時より物価があがっているので、年パスが復活すると高くなりそうな予感…。
年間パスポート復活の可能性は?
世界には6つのディズニーリゾートがあります。
世界の6つのディズニーリゾート
・東京ディズニーリゾート
・カリフォルニアディズニーランド・リゾート
・フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート
・香港ディズニーランド・リゾート
・上海ディズニーリゾート
・ディズニーランド・パリ
6つのディズニーリゾートの中で、本家はディズニーの創始者であるウォルト・ディズニーが初めて建設したカリフォルニアディズニーランド・リゾートです。
カリフォルニアディズニーランド・リゾートでは、2021年1月14日に年間パスポートの販売終了を発表したため、東京ディズニーリゾートも同様に終了するのではないかと思われました。
しかし、東京ディズニーリゾートは世界に6つあるディズニーリゾートの中で唯一の直営ではないパークです。現在は、代表取締役会長(兼)CEOに就任した髙野由美子さんが経営するオリエンタルランドが、ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニーとライセンス契約して運営をしています。
基本的な運営および判断はオリエンタルランドが行っているため、現在廃止されている年間パスポートの復活の判断はオリエンタルランドが行います。
カリフォルニアディズニーランド・リゾートでは、販売中止からわずか半年程度の2021年8月25日に、廃止されていた年間パスポートが事前予約が必要の制限がついた形で復活しました。
オリエンタルランドは、年間パスポート復活の可能性について検討中と答えているため、今後の動向に注目です。
マジックキー(Magic Key)とは?
カリフォルニアディズニーランド・リゾートで2021年8月25日からスタートしたマジックキー(Magic Key)とはどのようなものでしょうか。
今後、オリエンタルランドが年間パスポートを復活する際に参考にする可能性があります。
知っておいて損はなし!
マジックキーの種類
マジックキーには4種類あり、それぞれ条件が異なります。
マジックキーの種類
・ドリームキー(Dream Key)
・ビリーブキー(Believe Key)
・エンチャントキー(Enchant Key)
・イマジンキー(Imagine Key)
ドリームキー | ビリーブキー | エンチャントキー | イマジンキー | |
---|---|---|---|---|
価格 | $1,399 | $949 | $649 | $399 |
除外日 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
主な除外日 | × | 土曜日 | 土、日曜日 | 土、日曜日 |
入園予約数 | 6回 | 6回 | 4回 | 2回 |
フード割引 | 15% | 10% | 10% | 10% |
グッズ割引 | 20% | 10% | 10% | 10% |
駐車場特典 | 無料 | 半額 | なし | なし |
ドリームキー(Dream Key)
ドリームキーは、一番ランクが高いマジックキーとなります。
- $1,399(日本円で約21万円)
- 除外日はなく、1年中両方のパークに行くことができる
- 90日間に6回分のパーク予約が可能
- 一部のレストランで最大15%の割引あり
- 一部のショップで最大20%の割引あり
- 駐車場が無料
ビリーブキー(Believe Key)
ビリーブキーは、二目にランクが高いマジックキーとなります。
- $949(日本円で約14万円)
- 除外日以外、両方のパークに行くことができる
- 90日間に6回分のパーク予約が可能
- 一部のレストランで最大10%の割引あり
- 一部のショップで最大10%の割引あり
- 駐車料金が半額
エンチャントキー(Enchant Key)
一番下のランクのマジックキーとなります。
※イマジンキーは南カリフォルニアの居住者のみ利用可能なため
- $1649(日本円で約9万7000円)
- 指定の日に限り、両方のパークに行くことができる
- 90日間に4回分のパーク予約が可能
- 一部のレストランで最大10%の割引あり
- 一部のショップで最大10%の割引あり
イマジンキー(Imagine Key)
南カリフォルニアの居住者のみ利用可能な特別なマジックキーとなります。
- $399(日本円で約6万円)
- 南カリフォルニアの居住者のみ利用可能
- 指定の日に限り、両方のパークに行くことができる
- 90日間に2回分のパーク予約が可能
- 一部のレストランで最大10%の割引あり
- 一部のショップで最大10%の割引あり
上記が4種類のマジックキーの詳細となります。
現在、カリフォルニアディズニーランド・リゾートの1デイチケットは、日付による料金変動制を導入しており、最安値が大人$104~(日本円で約15,000円)となります。
一番ランクが下のエンチャントキー(イマジンキーが南カリフォルニアの居住者のみのため)であれば、最安値の1ディチケットで計算した場合、約16回訪れると元が取れる計算となります(※単純にパークチケットのみで計算した場合)。
うーん。さすがに日本に住んでいると16回行くのは無理だな…
南カリフォルニアの居住者であれば、イマジンキーは約4回訪れれば元が取れるため、お得なマジックキーであると言えます。
ディズニー好きにはたまらない!
では、実質年間パスポートの役割を担うマジックキーの制度が東京ディズニーリゾートに導入される可能性はあるのでしょうか。
ファンダフル・ディズニー・パスポートとは?
ファンダフル・ディズニーとは、東京ディズニーリゾートの有料ファンクラブです。
年会費5,940円(税込)を払いファンダフル・ディズニーの会員になると、以下の特典を受けることができます。
ファンダフル・ディズニー会員の特典
・入園日が限定されるが、通常より安いファンダフル・ディズニー・パスポートが購入できる
・会員限定のスペシャルグッズが購入できる
・年4回の会員報が届く
ファンダフル・ディズニー・パスポートは、1デイパスポートと比較すると、大人は1,000円引きでパークチケットを購入できます。
現在ファンダフル・ディズニーは、不正な入会形跡が確認されたため、新規入会を停止しています。再開の目途は立っておらず、すでに入会しているメンバーのみ利用できる状況です。
早く新規入会したい…
限定されたメンバーのみが利用できる状況ではありますが、年間パスポートがない今、ファンダフル・ディズニーが年間パスポートの役割を兼ねていると言えます。
オリエンタルランドの営業利益
オリエンタルランドは、2023年10月30日に2024年3月期の連結営業利益が前期比32%増の1467億円になる見通しだと発表しました。
従来の予想を245億円も上回り、2019年3月期の1292億円を抜いて過去最高益となる見通しです。
売上の要因としては、以下が挙げられます。
・「ディズニー・プレミアアクセス」(有料)の販売などにより客単価が上昇したこと
・「変動価格制」のパークチケットを導入したこと
コロナ禍で一時的に業績は落ち込みましたが、年間パスポートがない現在の状況においても今後の業績の伸びが期待できると言えます。
年間パスポートの復活は?【結論】
いかがでしたでしょうか。
オリエンタルランドは、年間パスポートに関して正式な声明を出していませんが、ディズニー元キャストの考察では、年間パスポートの復活は難しいのではないかというのが結論です。
復活して欲しいのが本音ですが…
本家のカリフォルニアディズニーランド・リゾートがマジックキーという新しい年間パスポートの代替策を出す中、オリエンタルランドはファンダフル・ディズニーを充実させることによって業績をあげることに成功する見通しです。
上記を考慮すれば、現在は新規入会を停止しているファンダフル・ディズニーの再開時に、新しいコンテンツを増やして充実度をあげることは考えられるため、年間パスポートの復活および再開は遠のいたのではないかと考察しています。
2023年4月にファンダフル・ディズニー向けの特典が拡充されたばかりだしな…
2024年春に開業予定の東京ディズニーシーの新テーマポート『ファンタジースプリングス』での取材内において、代表取締役会長(兼)CEOに就任した髙野由美子さんが、年間パスポート復活の可能性について聞かれると「エリアが広がりますので入園者数は増えていくと考えております。それ以外に関しましては検討中でございまして、発表できる段階が参りましたら発表させていただきます」と発言されました。
「検討中」という発言からは、前向きに検討していると捉えることができますが、マジックキーのように年間パスポートではない別の施策を検討しているのではないかと考察しています。
個人的な意見としては、ファンダフル・ディズニーの充実に加えて年間パスポートの復活が好ましいのは言うまでもありませんが、今後のオリエンタルランドの動きに注視し、情報を提供していきます。
ディズニーに関するニュースを英語で勉強できます。
ディズニーの内容であれば継続して勉強できそう…。
いつかフロリダのディズニーワールドにも行きたいな。
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